すぐ謝る心理は、どのように理解するとうまく人間関係に反映できるのでしょうか。いつも口癖のようにすぐに人に謝る人が周囲にもいますよね。
「すみませんでした」という言葉がすぐに出てくる人は、その場の雰囲気を回避するために、さっと口からセリフが自然に出てきます。
すぐ謝る人の心理にはいくつかの理由がありますので、このタイプとうまく付き合うためには性格や価値観を理解して近づくことが大切でしょう。
いつも人に謝ってばかりの人は、なんとなく気が弱そうなイメージがありますよね。いつも頭を下げる瞬間、どんなことを考えているのでしょうか。
では、そんなすぐ謝る人間心理を詳しくご説明していきますので、参考にしてみてくださいね。
謝るという行為の意味
日常生活の中で謝る行為は、必ずどこかで起こりますが自分に非があっても人に頭を下げるのは決して簡単ではありません。
たとえば恋人同士の喧嘩、自分が悪くても素直になれないとお互いに平行線をたどり結局悪くない相手が「ごめん」といって、解決することもありますよね。
許しを求める行為
すぐ謝る心理は、すべての人に共通するものではありませんが「謝る」という行為は、誰もが経験していますよね。
失敗した時や自分のせいで相手に迷惑をかけた時など、自分の非を認めて許しを請う行動が謝ることなのです。
混雑している満員電車のなかで誰かの足を踏んでしまったら、とっさに「すみません」と謝罪する気持ちになりますよね。
このように明らかに責任が自分にある場合は素直に謝ることができますが、すぐ謝る心理があると、そんなことで謝るの?というような場面もあるのです。
反省をアピールする
もし謝罪するべき相手と今後の関係がどうなってもいい場合、もしくは嫌いな人の場合は反省してもしなくても自分には何のデメリットもないでしょう。
しかし大切な人に対しては、今後も付き合いをスムーズに続けたい願いがあります。知らない人の場合でも、自分が攻撃されては困るので謝る行動を無意識にしてしまう場合も。
謝る意味は、相手に対して自分が反省している姿を見せるため、許してくださいという気持ちを謝罪の言葉とともに相手に送っているのです。
計算高い
謝るという行為について、立場を変えてイメージしてみましょう。もし自分が謝られる立場になると、ちょっとした優越感を感じることがありますよね。
相手を許すという行為は、場面によって色々な影響を与えますので、たとえばビジネスシーンでは謝り上手な人が成功しやすいともいわれますよね。
失敗をごまかすよりも、正直に認めて謝れる人は付き合いやすく信頼関係が築きやすいといえます。
この人間心理をうまく活用できる人は、ちょっと計算高くて自分が得するために相手の気持ちよりも、メリットだけを考えて謝ることもあるでしょう。
いつも謝る人の心理の意味は?
場面によっては、悪いと自覚がなくてもすぐに謝ってしまう時がありますよね。これが頻繁に続く人には、このような心理が隠されているのです。
本音と建て前をうまく使い分ける
日本人に多い本音と建て前。うまく関係を維持するためには、心にもないことを相手に伝えてしまうことがあります。
例えば誰かに菓子折りをもらった場合「ありがとうございます」と感謝をするべき場面で「どうもすみません」と頭を下げることがよくありますよね。
謝ることが相手に対しての最高の感謝の表現と考える人は多く、本当はこう言いたいけれど相手の気持ちを考えて、建前で謝ってしまうこともあるでしょう。
それぞれの場面でうまく切り替えができる人は人付き合いもうまく「腰が低い人」という印象を相手に与えます。
周囲の評価をとても気にする
周囲の評価を気にする人は、些細な失敗やミスなどもすぐに謝り自分の立場を必死で守ろうとします。
周りと比べると自分は劣っているという不安があると、何とかして評価を高めようと意味もなくすぐ謝る心理へとつながってしまうことも。
たとえば仕事の場面で、いつも上司に頭をペコペコ下げる社員がいますが、こうすることで相手が気持ち良くなるだろうと考える気持ちもあるのです。
あなたのほうが私よりも優位な存在です、とメッセージを送っているのかもしれません。
劣等感が強い
自分を責めて問題解決するタイプの人はすぐ謝る心理があり、相手を責めることができず我慢してその場を回避してしまいます。
自己主張ができないため損する場面も多いのですが、自分が我慢すればいい、といつも卑下している点も共通していますよね。
劣等感が強いタイプの人は、自分を否定することに慣れているため、すぐ謝る行為もまったく苦にならないでしょう。
しかしこのような生活が毎日続くとストレスが溜まり、ある日些細なことで爆発してしまうこともあり得るのです。
すぐ謝る人とうまく付き合う方法
すぐ謝る心理がある人と付き合うのは、とても気を使いますよね。自然に良い人間関係を築くためには、どのようなコツがあるのでしょうか。
自信を持たせる
すぐ謝る人は自信がなく、いつも不安を抱えています。うまく付き合うためには自信を持たせてあげることが大切に。
相手の魅力などについて教えてあげたり、相手に頼ってみたりするのも良いでしょう。些細なことがきっかけとなり、はっきりと自己主張ができるようになることもあります。
おだてるような付き合いをプラスして、相手の自信回復をサポートしてあげましょう。また自信をつけるためには、得意な面を伸ばすようにフォローをするのもひとつの方法ですね。
同じように低姿勢になる
すぐ謝る心理は、自分を否定することが特徴で、ダメだ、できないということを謝罪で相手にアピールしているのです。
そんなタイプから謝罪を受けた場合に、軽く受け入れてしまうとさらにショックを受けてモチベーションが下がってしまう人も。
同じように腰が低い姿勢をアピールするのも、付き合い方のコツです。自分と似た部分がある人とは、心を開きやすくなりますので、徐々に自己主張ができるチャンスになるでしょう。
まとめ
すぐ謝る心理は、相手から見ると、弱くてはっきりしない、調子が良いなど悪いイメージとして受け取られる場合もあります。
謝る行為は自分の過ちを認める大切なことですが、すぐに謝ると謝罪の価値が薄れてしまう場合もあるので、正しく見極めてアクションを起こすことも大切でしょう。
☆こちらの記事も読んでみてくださいね。
コメントを残す